【獣医師コラム】耳をかゆがっていませんか?外耳炎の可能性も!(石黒博幸 獣医師)

外耳炎について
外耳炎とは?(症状など)
耳の入り口から鼓膜にかけて続く耳道が炎症を起こしている状態です。
その部分のかゆみや赤み、腫れを伴うことが多く、‟耳をよく掻く”、‟耳をよく振る”などの様子が見られます。
また多量の耳垢が出る、耳垂れ(膿)が出てくることもあります。
どうして外耳炎になってしまうのか?
よくある原因としては常在菌の増殖、耳ダニなどの感染、アレルギーや脂漏症などの基礎疾患があります。
また、耳道の多毛、狭い耳道、過度の耳そうじ、耳道の腫瘍などが原因になることも考えらます。
治療法、予防方法について。
検査をして原因を特定し目的に応じた治療を行います。
一般的には耳洗浄液を使って耳道の汚れしっかり落として、原因や症状に応じて点耳薬や内服薬などを併用したりします。
アレルギーなどの基礎疾患がある場合はそれらの治療も並行して行います。
予防はお家での定期的な耳そうじです。健康な耳の場合は月に1~2回耳洗浄液で洗浄することがベストですが、耳の入り口を耳拭きシートなどで拭うだけでも一定の効果があります。
耳を掻いていたらすぐに受診を!!!
外耳炎は放置するほど悪化して治るまでの時間が掛かることが多く、完治を望めない、手術が必要になることもあります。‟耳をかゆがっている”、‟耳の様子がおかしい”と感じたら、早めに病院に相談してください。