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アニフェアアーティクル in USA vol.3

アニフェアアーティクル in USA vol.3
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アニフェアアーティクル usa vol.3

マイアミ郡が運営する保護施設に潜入

今回はフロリダ州マイアミ郡の税金で運営されているアニマル シェルターに潜入取材してきました!
マイアミビーチから車で30分の場所にあり、約20,400㎡の敷地 に6,500㎡の建物があります。収容スペースは約400頭ですが、 650頭を超えることもあるそうです。
施設内には空調完備のケンネル、複数の屋外運動場、猫のコミュ ニティプレイルームがあり、訪れやすく、また動物たちにとっても 居心地の良い環境作りが徹底されていました。

Animal Services
Miami-Dade Animal Services
Pet Adoption & Protection Center
  • 天井のオブジェ

    天井のオブジェ

    おしゃれな犬猫のオブジェが。保護犬猫の イメージが一変して素敵だと感じました。

  • にぎやかな受付

    にぎやかな受付

    譲渡だけでなく様々なイベントも開催され ているため、多くの人で溢れていました!

  • わんちゃんのメインルーム

    わんちゃんのメインルーム

    一番目立つお部屋。里親希望者さんがゆった りとわんちゃんの様子が見られます。

  • 猫ちゃんのメインルーム

    猫ちゃんのメインルーム

    わんちゃんだけでなく、猫ちゃんのメインルームもあります!

  • たくさんのアート

    たくさんのアート

    壁には、保護犬をモチーフにしたアートがたくさん飾られていました!

  • 清潔感のある廊下

    清潔感のある廊下

    わんちゃん・猫ちゃんの部屋へと通じる廊下も、清潔感があります!

  • 1頭ずつ分かれたお部屋

    1頭ずつ分かれたお部屋

    真ん中にはベンチがあり、里親希望者さんが いつでも自由に出入りできます。

  • 外の遊び場

    外の遊び場

    プールもあり、わんちゃんたちが走り回れる 十分なスペースがありました!

アメリカにある 2種類のシェルター

アニマルコントロール

Animal Control

アニマルコントロール

動物の管理や保護を担当する行政機関です。 迷子や野良の動物を保護し、動物虐待を防止し、危険な動物から人々を守ることを目的としています。基本的に、収容された動物は公示期限(日数は州や自治体によって異なる)を待って殺処分される決まりになっています。
しかし、中にはシェルターと連携して適性検査(人との共生が可能かどうかの検査)に合格した動物に関しては第三者への譲渡を行う、殺処分のないシェルターに送るアニマルコントロールもあるようです。

ノーキル・ローキルシェルター

No-Kill & Low-Kill Shelter

アニマルコントロール

今回取材したマイアミのシェルターのように、人々が訪れやすく、動物が心地よく過ごせるシェルターです。ノーキル・ローキルシェルターには州営と非営利の愛護団体のものがあります。基本的には「殺処分ゼロ」を掲げていますが、回復が見込まれない病気の動物や凶暴な犬は殺処分されることもあります。
アニマルコントロールとは違い、施設や動物たちの見た目も清潔にお手入れされているので、「保健所出身の動物」というイメージを払拭し譲渡数の向上に繋がっています。

保護犬とデート

“pawventures”に参加させていただきました!
「paw=犬の足」とアドベンチャーを組み合わせてできた言葉 “pawventures”は、保護犬と数時間出かけることができます。保護犬を数時間外出させることで、健康状態を改善し、里親に引き取られる可能性を高めるプログラムです。
犬は新しい環境を探索でき、保護施設は犬の行動や性格をよりよく把握できるというメリットがあります!特別な1日を通して、楽しい思い出を作り、将来の家族とのマッチングもしやすくなります!
実際に体験させていただき、わんちゃんにとっても気分転換になり、譲渡にも繋がりやすくなる素敵なイベントだと感じました。

Rex

わんちゃんたちは「Adopt me!(僕を引き取ってね)」と書かれたハーネスをつけています!シェルターに保護されてから半年経過している子でした。一緒に出かける子は、保護リストから選ぶことができます。

  • 保護犬とデート

    渡されたリュックには「今私たちは遠足中!あなたはこのわんちゃんを引き取ることができます!」と書いてあり、おやつ・うんち袋・おもちゃやお水が入っていました。

  • 保護犬とデート

    公園に行くために車に乗せましたが、とってもお利口さんでした。

  • 保護犬とデート

    公園でたくさん走って遊びました! レックスはジャンプ力も強くて運動神経抜群です。

  • 保護犬とデート

    シェルターに帰ってきました!数時間でしたが、レックスの性格もよくわかり、とても素敵な思い出を作ることができました!お別れが悲しかった…。

  • 保護犬とデート

    レストランでわんちゃん用に注文したチキンを一気喰い(笑)
    おそらく、初めてだったのかな!

  • 保護犬とデート

    参加者の皆さんとわんちゃんたちで、休憩がてらレストランへ。レストランでもおとなしく座ってくれていました。

シェルター
  一時閉鎖

アメリカの 保護犬数が 過密危機

今回ご紹介させていただいたマイアミ郡のシェルターでは、取材後、800頭以上の保護犬猫が滞在してしまい、過密のために2024年6月22日〜7月10日の19日間、受け入れを閉鎖するという発表がありました。日本もそうですが、COVID-19パンデミック以降、動物保護施設は全国的に過密危機に直面しています。

アメリカの保護犬猫の数はどれくらい?
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アメリカの動物虐待防止協会[ASPCA]によると、毎年約630万頭の保護犬猫が保護施設に収容されています。そのうち、約310万頭が犬・320万頭が猫です。
現在の過密状態は、施設のスタッフやボランティアにとっても大きな負担となっており、動物たちの健康や福祉にも悪影響を及ぼしています。
アメリカ国内でも、この問題に対処するためには保護施設、地域社会全体で協力し、より多くの動物に安定した生活環境を提供することが、さらに重要になってきます。
※現在、動物保護運動に関する全国統計を集計する責任を持つ政府機関または動物団体はありません。これらは全国的な推定値であり、数字は州ごとに異なる場合があります。

アメリカの保護犬猫の数はどれくらい
アメリカの保護犬猫の数はどれくらい

出典:ASPCA

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