今回はニューヨークはSOHOにある民間寄付で運営されているアニマルシェルターに潜入取材して参りました!ニューヨークのSOHOと言えば高級ブランド街として有名な場所!そんな都市部での動物保護活動の中心として、地域社会と連携しながら、多くの動物たちが新しい家を見つけるためのサポートを提供されているシェルターです。元々こちらの団体様は1984年にユタ州カナブで設立されました。国内最大の「ノーキル」(殺処分を行わない)方針を持つコンパニオンアニマルのための保護施設を現在では6拠点運営されています。
ベストフレンドはアメリカのノーキル運動の最前線に立ち、アメリカ全てのシェルターが殺処分ゼロにすることを取り組んでおられます。
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入り口から清潔感に溢れたシェルター
フォトパネルがありました!
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たくさんのパネルやモニターもあります!
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シェルターオリジナルグッズもたくさん販売
ワンちゃんたちのお部屋も広々していて、みんなくつろいでいました!
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猫ちゃんとのふれあいスペース!この中に入って猫ちゃんと遊ぶことができます。ゲージの中にもたくさんの猫ちゃんがいました!
壁に描かれた、毎年何百万もの動物たちが保護される理由。この理由は、私たちanifareに保護依頼がくる子達も同様であると感じ、問題が全世界共通であることを改めて実感しました。
- anifare
- 離婚のための引越し
- 経済的問題
- 体調不良(自分・家族)
- 飼育ノイローゼ
- 犬と家族の相性が悪い
- 飼育者が高齢
- アメリカ
- 離婚や別居
- 経済的問題
- 家族の死
- 犬の問題行動
- 差し押さえ
- 身元を表すものがない迷子犬
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どのような方針で
活動されていますか?私たちは、動物の殺処分ゼロを目指し、全国の団体と協力しています。1984年の設立から、殺処分を年間1,700万匹から200万匹にまで減少させました。2025年までに殺処分ゼロにすることを目指しています。
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1ヶ月に何頭くらいの子達の 家族が決まっていますか?
今月は企業のスポンサーがついていて譲渡費用がほとんどかからずに迎えられたこともあり、今月はすでに300頭以上の子達の家族が決まっています。
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トライアルはされていますか?
トライアルは行っていません。もし何らかの理由で譲渡後に家庭でうまく行かなければ、私たちからできる限りのアドバイスをします。最後の手段で施設に戻すとなったら受け入れますが、あまりそれは起きません。
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譲渡条件はありますか?
その子にあった家族を見つけることを大切にしており、家族との相性が良いと判断んされ、必要な確認(例えばID確認など)が完了すれば、その日にでも譲渡が可能です。
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どのくらいの間隔で
家族が決まっていますか?1週間〜2週間で、ほとんどの子達の家族が決まっていきます。
その方のライフスタイルにあった子達をご紹介していきます。 -
エミリーさん
Best Friends Animal
Societyの活動によって、全米での動物の殺処分数は大幅に減少しています。1984年に設立された当時、全米では約1,700万頭の犬や猫がシェルターで安楽死させられていました。
ベストフレンドを含むさまざまな団体やコミュニティの努力により、この数字は大幅に減少し、2023年時点では年間約37万頭にまで減少しています。この40年間で殺処分数が95%以上減少したことになります。
ベストフレンドはこの成果に大きく貢献しており、全米のすべてのシェルターがノーキルを達成することを目指しています。
現在アメリカに6拠点運営されており、
4200箇所以上のシェルターや動物福祉団体と連携されています。
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1
殺処分ゼロの促進
ベストフレンドは、全米のシェルターでの動物の安楽死を減らすため、殺処分ゼロのリーダーとしてガイドラインや学びを提供しています。
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2
動物保護施設運営
ユタ州カナブの「ベストフレンド・アニマル・サンクチュアリ」では、約1,600匹の動物に治療やケアを提供し、新しい家が見つかるまで安全に過ごせる場所を提供しています。
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3
避妊去勢の促進
避妊去勢手術を推進しています。これにより、不要な妊娠を防ぎシェルターに収容される動物の数を減らすことができます。
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4
譲渡活動と里親探し
譲渡イベントやオンラインを通じて、動物の里親探しを行い、シェルターの混雑を減らし、殺処分のリスクを低下させています。
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5
教育と発信
ペットの責任ある飼い方や動物福祉について教育し、意識を高めることで、ペットの遺棄や不適切な飼育を防ぎ、動物保護への関心を広めています。
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6
災害救助活動
自然災害が発生した際には、被災地域に派遣され、動物の救助やケアを行う活動をしています。災害救助活動を通して、多くの動物が命を救われ、保護されています。
アメリカでは、ベストフレンドアニマルソサイエティが殺処分ゼロを目指すリーダー的存在として、全国規模で動物福祉を推進しています。多くの動物保護団体が協力し合い、企業や民間の人々も寄付を通じて支援しています。
一方で、日本はまだ動物保護団体の歴史が浅く、意識も低いと感じる場面があります。私たちanifareは、この分野で先導的な役割を果たし、動物福祉の向上に貢献できる存在となるよう、今後も努力していかなければいけないと強く感じました。