第 45 回 勉強会開催
講義内容
- デンタルケアについて
- 皮膚疾患とスキンケアについて
- 日 時
- 2025年4月1日(火)・2日(水) 11:00〜17:00
- 場 所
- 大阪府・京都府・滋賀県 各ブリーダー宅訪問
- 人 数
- ブリーダー 6名
- 講 師
- 西川獣医師[共立製薬・ペット事業推進部]


歯周病のステージ分類

正常

歯周病の兆候は
見られません。
ホームデンタルケアの継続 による現状維持が大切です。まだ実施していない場 合は、早速開始しましょう。
〈歯肉炎〉歯肉の炎症、治療により改善。
歯肉炎

歯肉炎があります。
ホームデンタルケアの開 始、または継続し、病院での定期チェックで悪化を 防ぎましょう。
〈歯周炎〉歯肉炎が進行し、歯周組織が破壊されたもので、完全には元に戻らない状態。
初期歯周炎

歯周病の兆候が
みられはじめています。
歯垢歯石除去*を検討しま しょう。その後はホームデンタルケアで進行を防ぎ ましょう。
中等度歯周炎

中程度の歯周病です。
現時点でも抜歯*が必要な歯がありそうです。放置すると重度歯周炎に進行、歯垢歯石除去と抜歯*などの歯周病治療を行う必要があります。
重度歯周炎

重度の歯周病です。
なるべく早めに抜歯*などの歯周病の治療が必要です。歯周病による顎の骨折や口腔鼻腔瘻に至る可能性があります。
*動物病院内における歯垢歯石除去や抜歯といった歯科処置は全身麻酔下で実施します。
小型犬の 歯周病リスク
-
小型犬では歯周病の進行が早く
重度になりやすい。 - 唾液による自浄作用が働きやすい。
-
犬は犬種によっては
体の大きさと歯の大きさが比例しない。 -
特にミニチュア、トイ種など
人間によって改良された品種。 - 小型犬では歯と歯の隙間が狭くなる。
- 歯列異常も起きやすい。
歯周病が 胎児へ及ぼす影響
-
人の場合
妊娠すると、ホルモンバランスの変化で歯周病にかかりやすいと言われています。妊婦が歯周病になると、早産や低体重児出産など様々な影響が出るとされています。
-
犬の場合
米国農務省[USDA]の報告によると、デンタルケアを実施した繁殖施設で以下の現象が見られたと紹介されています。
- ●過度に小さい子犬が少なくなった
- ●死亡率が低下した
- ●健康犬が増えた

松岡 亮佑
担当スタッフ
前回に引き続きブリーダー宅を訪問し、直接お話をさせていただきました。マンツーマンでの勉強会の為、普段中々聞けないことも質問いただけデンタルケアについてより理解を深めていただけたと感じました。これからも訪問を続けブリーダーさんと協力しながら環境改善を進めていきます。
Curriculumカリキュラム
共立製薬様、
ロイヤルカナン様と一緒に、
右記の内容を中心に
勉強会を実施しております。
- ウイルス感染症の種類とその対策
- 外部内部寄生虫の繁殖に対する影響と対策
- 施設衛生管理と感染症対策
- 改正動物愛護法のポイント
- デンタルケアと繁殖への影響
- 皮膚疾患とスキンケア
- 遺伝子検査のポイント
- 基礎栄養学
- 妊娠授乳期の食事管理(体重編)
- 妊娠授乳期の食事管理(栄養編)
- 3Hシンドロームと初乳の必要性について
- 嗜好性
- 繁殖生理と交配適期の見極めの重要性
- 交配適期の見極め方
- 衛生管理
今後の開催予定
※定員:1回につき、10~15名
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関東
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関西
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九州
順次開催予定!
詳しくは、担当者へご連絡ください。