第 50 回 勉強会開催
講義内容
- 皮膚トラブル対策
- 日 時
- 2025年8月27日(金)
- 場 所
- 高松十河コミュニティーセンター
- 人 数
- ブリーダー 9名
- 講 師
- 西川獣医師[共立製薬・ペット事業推進部]

犬の健康管理において「皮膚」はとても重要なサインを示しています。しかし実際の現場では、母犬の皮膚トラブルや子犬への影響が見過ごされがちです。皮膚疾患は単なるかゆみや見た目の問題ではなく、「子犬への感染リスク」「免疫や体力の低下」「繁殖や育成への悪影響」などに繋がります。今回の勉強会は、「母犬と子犬を守るために皮膚トラブルを正しく理解し、早期に対処できる知識を持つこと」を目的に企画しました。



皮膚トラブルを初期段階で見過ごしてしまうと
全体に広がり重症化し、治りが遅くなってしまう可能性があります。


母犬の皮膚に異常が出たとき、
すぐに病院に行くべきサインは?
- ● 強いかゆみで眠れない、落ち着かない
- ● 脱毛がすぐに広がる
- ● 膿や悪臭が伴う
母犬の皮膚が赤くなっているとき、
まず確認すべきことは?
- ● 寝床の清潔さ(湿気・汚れ)
- ● ノミやダニの寄生
- ● 食事内容(新しいフードやおやつの有無)
母犬の皮膚病は子犬にも影響しますか?
はい。真菌やダニ、ノミは子犬にも感染します。母犬の皮膚状態が悪いと子犬の健康にも直結するため、母犬のケアは子犬の予防にもつながります。
子犬同士で皮膚病が移ることはありますか?
はい。真菌(皮膚糸状菌症)や疥癬(ヒゼンダニ)は接触感染します。発見したらすぐに隔離し、ブリーダー施設全体の消毒・衛生管理を徹底することが重要です。

ブリーダーの声
皮膚疾患について忘れかけてい たことなど再確認できました。
皮膚疾患が出てきた子には、様子見ではなく早めの処置をするようにしていこうと思います。
自分はもちろんのこと、働いているスタッフ達も日々の健康管理という点で改めて学ばせていただきました。皮膚疾患を軽くみず、早期発見と治療を心がけていきたいと思います。
今回は香川県で初めての勉強会を開催させていただきました。参加されたみなさんが各々で行っている皮膚トラブルの情報交換を行うことができ、講師の西川さんによる詳しい部分の話し合いができました。

今回は皮膚トラブルについてセミナーを実施いたしました。
ご参加いただいたみなさまは非常に熱心に耳を傾けてくださり、現場ならではのご質問やご意見もたくさんいただき、大変有意義な時間となりました。
参加してくださったブリーダーさん元のスタッフさん達も皮膚トラブルへの関心も強く、犬舎の子達の健康管理についても見直すとおっしゃってくれていたのでとても意味のある勉強会になりました。

Curriculumカリキュラム
共立製薬様、
ロイヤルカナン様と一緒に、
右記の内容を中心に
勉強会を実施しております。
- ウイルス感染症の種類とその対策
- 外部内部寄生虫の繁殖に対する影響と対策
- 施設衛生管理と感染症対策
- 改正動物愛護法のポイント
- デンタルケアと繁殖への影響
- 皮膚疾患とスキンケア
- 遺伝子検査のポイント
- 基礎栄養学
- 妊娠授乳期の食事管理(体重編)
- 妊娠授乳期の食事管理(栄養編)
- 3Hシンドロームと初乳の必要性について
- 嗜好性
- 繁殖生理と交配適期の見極めの重要性
- 交配適期の見極め方
- 衛生管理
今後の開催予定
※定員:1回につき、10~15名
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関東
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関西
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九州
気になることがあればこちらまで!
大阪リコンディショニングシェルター 050-1807-1290 担当者:古閑颯一郎(080-6475-7156)