第 49 回 勉強会開催
講義内容
- デンタルケア・歯周病について
- 日 時
- 2025年8月27日(水)11:00〜18:00
- 場 所
- 徳島県 各ブリーダー宅訪問
- 人 数
- ブリーダー 4名
- 講 師
- 西川獣医師[共立製薬・ペット事業推進部]

今回は各ブリーダー宅を訪問しデンタルケアの重要性について説明し、
今後行える効果的なデンタルケアの方法をお伝えしました。
歯周病関連のリスクについて
RISK
歯周病は若年から始まっているため、
早期のデンタルケアが重要
-
犬の手術を含む保険金請求理由の
1位が【歯周病】(歯肉炎/歯槽膿漏/歯石除去) -
ホームデンタルケアを実施していない小型犬は
9ヶ月齢から歯周病が始まることがある -
2歳までの犬の80%・猫の70%が
何らかの形で歯周病に罹患している
RISK
犬猫における歯周病の
全身疾患の影響が示唆された
-
歯周病が僧帽弁の変性、
肝臓・腎臓の炎症に関与している 僧帽弁閉鎖不全症の犬で歯周ポケットと
僧帽弁から同一の最近DNAを検出された。 -
猫の慢性腎疾患の発症リスクになる
歯周病重症度が高くなるほど慢性腎臓病のリスクが増加した。
中等度〜重度の歯科疾患は慢性腎臓病の発症リスクが増加した。
POINT
年に1回のスケーリングをすることで健康寿命を延ばす可能性が示唆された。
1年に1回のスケーリングは死亡リスクを18.3%低下させた!
歯周病が胎児へ及ぼす影響

妊娠すると、ホルモンバランスの変化で歯周病にかかりやすいと言われています。妊婦が歯周病になると、早産や低体重児出産など様々な影響が出るとされています。

米国農務省[USDA]の報告によると、デンタルケアを実施した繁殖施設で以下の現象が見られたと紹介されています。
- 過度に小さい子犬が少なくなった
- 死亡率が低下した
- 健康犬が増えた

徳島県では初めての開催となりましたが、
講義を意欲的に聞き全員がデンタルケアに
取り組む意思を見せてくれました。
これからも色々なテーマで
勉強会を続け母犬の健康状態を
改善していきます。
松岡 亮佑

Curriculumカリキュラム
共立製薬様、
ロイヤルカナン様と一緒に、
右記の内容を中心に
勉強会を実施しております。
- ウイルス感染症の種類とその対策
- 外部内部寄生虫の繁殖に対する影響と対策
- 施設衛生管理と感染症対策
- 改正動物愛護法のポイント
- デンタルケアと繁殖への影響
- 皮膚疾患とスキンケア
- 遺伝子検査のポイント
- 基礎栄養学
- 妊娠授乳期の食事管理(体重編)
- 妊娠授乳期の食事管理(栄養編)
- 3Hシンドロームと初乳の必要性について
- 嗜好性
- 繁殖生理と交配適期の見極めの重要性
- 交配適期の見極め方
- 衛生管理
今後の開催予定
※定員:1回につき、10~15名
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関東
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関西
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九州
順次開催予定!
詳しくは、担当者へご連絡ください。