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anifareが『トライアル』を行わない 4つの理由

anifareが
『トライアル』を
行わない
4つの理由

anifare policyanifareは、
保護犬の譲渡の際
『トライアル制度』を
行っていません。

わんちゃんはおうちに慣れるまで半年~1年ほどかかります。
里親様へは、短期間のトライアルではなく時間をかけてわんちゃんと向き合ってほしいと考えています。
dog 一般的に、なぜトライアルをしたいと思うのでしょうか。 一緒に住む人間や先住犬との相性を確認したい、保護犬の健康状態や問題行動がないか確認したい、実際にかかる費用を確認したいなど様々な理由が考えられます。 しかし、トライアルをすることでわんちゃんが健康面も精神的にも傷ついてしまうことが多くあります。 以前はanifareでもトライアル制度を行っていましたが、シェルターに戻ってきた際に今までに無かった攻撃性や人間への不信感が出てしまうことがありました。 15,000頭以上の譲渡経験や管理獣医師からの意見を踏まえ現在はトライアルを行っていませんが、その理由について詳しくお話しします。

reasonトライアルをしない理由

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reason 01

犬が「飼い主から離れる」
ことを減らすため

犬は飼い主を記憶する生き物です。
ハンガリーの研究機関「MTA-ELTE」によると、
・イヌは過去の出来事や思い出を覚えている、または思い出す可能性がある。
・イヌたちが自分に起こった重要な出来事だけではなく人間が取っている行動の細かいことまで覚えている可能性がある。
という報告があります。
また盲導犬パピーを経験した犬が10年以上前の飼い主を覚えていたケースもあり、長い間飼い主を覚えている可能性があります。
anifareのシェルターに引き取られた時点で、保護犬達は一度お別れを経験しています。馴染みの人間と離れて新しい環境に来ている場合がほとんどです。信頼できる人間に会えなくなるのは犬にとっては非常に不安なことです。
トライアルで新しい家族との信頼が出来つつある中で、人間の都合で再び別れを経験させるのは、次の里親先での信頼関係を築く上でも少なからずデメリットになると考えています。

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reason 02

環境の変化によるストレスで
体に負担がかかるのを防ぐため

犬にとって以前と違う環境に置かれることは大きなストレスです。 関与する人間が変わり居住環境やフードも慣れない中、犬の体はストレス反応を示し、個体によっては消化器症状(主に下痢や嘔吐)、呼吸器症状(咳や鼻水など)、元気消失や食欲不振などの症状を呈する子もいます。 このようなストレス反応は環境の変化により誘発されるので、トライアルを行った先の家庭やシェルターに戻された際にも強いストレスにさらされることになります。

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reason 03

新しい人に出会うストレスで
体に負担がかかるのを防ぐため

保護犬によっては、慣れない人が近くにいたり世話をされるのを非常に怖がったりする子がいます。このような子たちに、世話をする人が何度も変わるストレスを感じさせないためにもトライアルはお薦めしておりません。

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reason 04

安易な引き取りを防ぐため

安易な引き取りを防ぐため
以前anifareでもトライアルを実施していた期間がありましたが、安易にトライアルに申し込み、簡単な理由でシェルターに戻すといった例が数多く見られました。
保護犬を迎える際は、生涯を通じて家庭に招き入れ、環境や食事、病気についても適切な飼育を行う覚悟が必要になります。
簡単にトライアルができてしまえば、人間にとっての不都合が少しあるだけでシェルターに戻すのが可能になってしまいます。
これは保護犬にとってもシェルターのスタッフにとっても望まないことです。

以上の理由によりanifareにおいては、
トライアルを実施しておりません。

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